固有背筋の役割

体幹の抗重力伸展活動を促す際にGlobal muscleの広背筋や腰方形筋だけでなく、local muscleの固有背筋に注目をおくセラピストが多いと思います。

一般向けの雑誌Tarzan(ターザン)でも特集で「体幹を鍛える」や「軸を整え、不調を断つ」など体軸に関するトレーニングに注目が集まっています。

固有背筋
固有背筋群

ところでこの固有背筋には図のような筋があります。

特徴としては、脊髄神経後枝による支配を受け、発生学的には旧来の背面筋であるとのことです。

また、リハビリを進めるうえで特筆すべき事項は、固有背筋群は筋紡錘の量が単位グラム当たり多いことです。
この筋群は体の前後左右の傾きに対して感知し、体幹の垂直に関する情報を提供しているのではないかと考えられます。

私は、このような観点から固有背筋群に対して筋短縮や筋委縮などが起こらないよう積極的にアプローチを心がけています。