リハビリの効果を持続させる学習方法とは
「リハビリが終わった時は良いのに、次の時にみるとまた戻ってる!?」ってことありませんか?
リハビリ効果を効率よく積み上げるための学習、Carry Overについて書きました。
この記事を読むことで、学習効率の良いリハビリの進め方が理解できると思います。
2種類の学習
記憶には2つの学習様式に大別され「明示的記憶」、「暗示的記憶」と呼ばれている。
明示的記憶(Explicit Learning)
エピソードや事実の記憶(=知識)がこれに該当します。例えば、「昨日○○先生と会った。」とか「この薬は○○のくすりだ」などの事実、実際にあった事柄の記憶です。
宣言的記憶とも呼ばれ、言葉や文字であらわすことができます。
暗示的記憶(Implicit Learning)
リハビリで重要なのはこちらです。運動の記憶はこちらになります。言葉や文字で表現することが難しい体の知覚を通して学習した事柄です。
歩くことも言葉で表現できるという方がいるかもしれませんが、それは、事実に基づいた表現ではなく、動きを見たり、感じ取った結果を意識的に表現したものです。「右足が支えている間に左足をだす。」「その間バランスを保つ」などの表現はこれに当たり、これを知っていることと、実際できる(学習できている)かどうかは全く別です。
効率良く学習する方法
ヒトの脳は環境に適応しようとします。バランス良く立てればそれを学習し、バランス悪くたつと倒れないように代償活動を学習します。つまり良い経験も良くない経験も学習します。
良い経験ばかりを積み重ねていくのが良いのですが、リハビリ以外の時間を考えるとそうもいきません。ですので、以下の2点が重要です。
- 効率の良い活動を多く経験してもらう
- 生活の様子を良く聞き、調べ自主練習なども含めたプランを考える
上記の内容を動画にまとめました。