立っている感覚を取り戻すには
リハビリの最中に患者さんに「右足で支えて。」とか「左足で立ってください。」などといったことはありませんか? 足が支える感じ、立つ感じはどの様にして生まれるのでしょうか? ”立つ感覚”は脚から生じる感覚だけで構成されている […]
随意運動(運動制御)と姿勢制御の脳内情報処理プロセス
私たちの日常生活におけるあらゆる動作は、随意運動とそれを支える姿勢制御という2つの重要な要素によって成り立っています。例えば、コーヒーカップを持ち上げるという一見単純な動作にも、腕を目標の位置へ動かすという随意運動と、そ […]
歩行のリズムを生み出す神経回路:Central Pattern Generator (CPG) の最新知見 2025年版
私たちが普段何気なく行っている「歩く」という動作は、実は非常に精巧な神経メカニズムによって制御されています。その中心的な役割を担っているのが、Central Pattern Generator (CPG) と呼ばれる神経 […]
脳卒中後の職場復帰に向けて:復帰前に考えておくべき3つのこと【最新知見】
脳卒中は、後遺症により日常生活や仕事に大きな影響を与える可能性があります。しかし、適切なリハビリテーションと準備を行うことで、多くの方が職場への復帰を果たしています。脳卒中後の職場復帰を成功させるために、復帰前に特に考え […]
Graviceptor(重力受容器)とは
重力受容器とは何だろうということをまとめてみました。 以前姿勢制御に必要な多重感覚入力という記事にもMassionの図中にでてきたGraviceptorです。 何となく、”重力のかかり方を認識する感覚”というとらえ方でし […]
ボバースコンセプト(Bobath concept)についてボバースインストラクターが解説
ボバースコンセプト(ボバース概念)とは何か? ボバースコンセプト(概念)についてボバースインストラクターである私が解説いたします。私(塚田直樹)は、世界で250名ほどいるボバースインストラクターの一人です。毎年知識、技術 […]
24時間のマネージメントを考えたリハビリ
脳卒中後のリハビリでは、能力改善に加え機能獲得のための学習にも目を向ける必要があります。効率よく学習するためにはリハビリの時間だけでなくその他の時間の過ごし方についても考えておく必要があります。 この考えはボバースコンセ […]
実技勉強会「Roll over(寝返り)」
12月14日に実技勉強会が開催されました。 テーマは「Roll over(寝返り)」でした。 ショートレクチャと実技の様子を抜粋して動画にまとめましたので、ご覧ください。
事例検討:1回のリハビリをノーカットでご紹介
リクエストが多かったので、1症例の1回のリハビリ場面を1テイクで撮りました。デモンストレーションを見るような感覚でご覧ください。 事例紹介 60代 男性視床出血後右片麻痺発症から5か月ほど急性期病院、リハビリテーション病 […]
振戦の種類と定義・リハビリについて解説します。
パーキンソン病、本体戦振戦、小脳症状など様々な病気で見られる”振戦”についてまとめました。 パーキンソン病のリハビリは下の記事にまとめています。 定義 振戦の定義は以下のようなものがあります。 身体の一部が、平衡のとれた […]
不随意運動の定義と種類・リハビリについてのまとめ
不随意運動というとどのようなものを思い浮かべるでしょう?パーキンソン病の振戦や、アルコール依存症の方が示す振戦のようなものを想像される方が多いでしょうか? 不随意運動には上にあげたような部位限局的なものだけでなく、全身に […]
ジスキネジーの種類と定義・リハビリについてのまとめ
ジスキネジー(dyskinesis dyskinesia ジスキネジア)は、古くからの概念であって具体的症候名ではありません。 19世紀半ばまで不随意運動は当初未整理であったが、20世紀になると運動現象により分類されてい […]
パーキンソン病患者の体の傾きに対するリハビリの一例
パーキンソン病患者の体の傾きが起こることはかつてより知られており腰曲がり、ピサ症候群などがその代表となっている。 腰曲がり(Camptcormia):立位、歩行時にみられる胸腰椎の前屈で、背臥位では消失するジストニアの一 […]
パーキンソン病の運動症状・非運動症状を解説
パーキンソン病は中脳のドーパミン細胞の欠落により、「固縮、安静時振戦、無動(寡動)、姿勢反射障害」を四徴とする神経変性疾患で、65歳以上の有病率は1,000人に1人(0.1%)程度と考えられ、日本では16万人以上がり患し […]
Postural Orientation (姿勢オリエンテーション)について解説
随意運動に先行あるいは付随して姿勢制御が行われ、その構成要因として、姿勢の定位(postural orientation)と安定(postural stability)が必要とされています。 姿勢制御の研究 ベレンキーは […]
脳卒中はどんな病気? 簡単・わかりやすく解説
脳出血、脳梗塞、脳溢血(いっけつ)、くも膜下出血・・何が違うのかよくわからない。 そんな方に、脳卒中の分類などを簡単にまとめました。 脳卒中とは 脳の血管が詰まったり、破れたりする結果脳の神経細胞へ血液が届かなくなり神経 […]
自費リハビリ開始までの流れときっかけについての説明
リハビリ開始するまでの状況 リハビリ病院を退院することが決まった脳出血(視床出血)の方。 退院時の状況は移動は車いす、ベッドやトイレへ乗り移りは見守りが必要。自宅は、外階段を上った先が玄関。そんな中ご家族から、「リフォー […]
麻痺の回復と代償は違う
脳出血、脳梗塞などの後遺症として片麻痺を示す方は多くおられます。 この記事では、運動麻痺の回復と、見かけの回復=代償について解説しています。誰しも回復を希望されますが、途中で本来の回復と違う代償を覚えると後の軌道修正が大 […]
パーキンソン病のリハビリを包括的に考える
パーキンソン病でリハビリを受けたことがなく、初めて来られた方のリハビリをご紹介します。 服薬治療はかかりつけの医師がおりすでに治療中。 今回の相談内容は、「徐々に動けなくなってきていて何とかしたい。」ということでした。 […]
Evidence Based Practice (EBP)について
確立された方法論の無い分野で働く専門職にとってどの手法が良いのかは長年の議論になっていた。 医療(精神心理療法・リハビリテーション)や教育において長気にわたって現場での経験に基づいた方策がとられ、個々の経験を蓄積されない […]